約束のエンゲージリング
『、、、髪、ちゃんと乾かしさない。まだ濡れてる。風邪引くでしょ。』
「あ、、うん。ちゃんと乾かすよ。それより早くマサさんも。」
『そうだね。そうさせてもらうよ。タオルありがとう。じゃあシャワー借りるけど千佳はちゃんと髪乾かして寝なさいね。俺はソファーを借りるから。』
「え?!?!何でソファー!?一緒にっ、、!」
『なんででも。じゃあ、、おやすみ千佳。』
私の声に被せるように言葉を掛け、浴室へと姿を消してしまった彼。
それはまるで〝拒絶〟のようにみえて温まった筈の身体が冷たくなっていくのを感じる。
やっぱり無理して恋人同士になったから?
それとも兄妹として過ごしてきた期間が長すぎたから?
だから女として見れない、、、?
頑張るって決めた矢先なのに、彼の行動や言動に不安が膨れ上がる。
泊まるって言ってくれたのも妹とを心配してからの言葉、、、?
やっぱり本当は私の事、異性として見れないんじゃないのかな。
しんと静まり返ったまだ慣れない部屋のソファーに1人座るとマイナスな事ばかり考えしまって感情が高ぶって涙が溢れる。
兄にああ言った手前、引くに引けなくなったのかもしれない。