約束のエンゲージリング
「彼は、、マサさんは兄の幼馴染で親友です。私が生まれた時だって一緒に病院まで見にきたと聞いています。父親を早くに亡くして、母も私が3歳の時に亡くなりました。元々家族ぐるみで仲が良かった彼は、それからはそれまで以上にいつも側にいてくれた、、兄のよう存在です。」
女性は私の言葉を聞いて暫く考える素振りを見せ、それからハッとした表情に変わり呟いた。
「ねぇ、、もしかして貴方の名前って〝ちか〟って名前だったりする?」
「そうですけど、、それが何か、、、?」
何故私の名前を知っているのかは分からないけど答えた瞬間、女性は表情を変えた。
そして何故だか楽しそうに叫んだ。
「何それっ、、!貴方の事、心配して損したっ!!!てっきり貴方も彼の犠牲者だと思ったから、、、あ。でもよく考えたら、正巳あの時ワザと貴方を私から遠ざけたわね。そう言う事ねっ!!私に貴方の名前を知られたくなかったって事かぁ〜〜!!それなら私を身代わりにしていたのも納得だわ。いや〜本当スッキリした!!これで本当に何もかもが真相が分かって気持ちよく、この街を出れる。」
女性の大きい独り言のように話す内容についていけずに戸惑っていると、それに気づいた女性が持っていたリングケースを今度はこちらに押し付けてきた。