約束のエンゲージリング


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「千佳ちゃーん!お迎えが来たよ〜。今日は、、お兄さん?かな?」

「ちがうよ!せんせい!!マサさんはおにいちゃんじゃないよ!わたしのすきなひとなの!マサさんっ!!おむかえにきてくれてありがとう。たかにぃ、きょうもざんきょう?」

「おかえり、千佳。そうだよ。孝は残業になっちゃったみたいだ。、、最近は忙しいみたいだね。だから今日はうちで待っていよう?」

「うんっ、、!」








先生に彼を兄と間違えられ、不貞腐れる。

この時、私は5歳で彼は20歳。



確かにこんなに歳の離れた人を好きだなんて言っても誰も信じてはくれないけど、幼い私にだって兄へと抱く感情と彼に抱く感情が違うモノだと言う事くらい分かる。


未だに不貞腐れている私に気づいて、彼は困ったように優しく微笑みながら頭を撫でてくれる。




それだけで先程までのモヤモヤした気持ちが無くなって、すぐに胸が奥が温かくなった。











先生に別れを告げ、彼と手を繋いで保育園から彼の働くお店へと歩く。


申し訳なさそうにしている彼とは反対で、たまにある兄の残業は嬉しかった。

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