約束のエンゲージリング
何故ならば大好きな彼と長く居られるから。
大好きな人の側にずっといるにはどうしたらいいかと先生に聞いた。
すると先生は結婚したらその人とずっと一緒にいられるよと教えてくれた。
それからはマサさんと結婚するのが、私の目標になった。
夜やっていたドラマで、綺麗なお姉さんに格好いいお兄さんが〝結婚してください〟と頭を下げるシーンがあってそれをプロポーズというらしい。
プロポーズを受けたお姉さんは涙を流しながら喜んでいて、子供心に羨ましいと思った。
そしてリングケースから指輪を取り出し、それを左手の薬指にそっと嵌める。
その指輪は〝エンゲージリング〟といって結婚を約束するモノ。
ドラマの中で左手の薬指に嵌めた指輪のデザインは真ん中に大きなダイヤついていて、その両サイドには小さなダイヤ。
キラキラと輝くエンゲージリングは、とても綺麗で目が離せなくなった。
手を繋いで歩いていると、向かいに私達と同じように手を固く握り合って寄り添う男女の姿。
同じように手を繋いで歩いているのに、彼女達と私達は全然違う。
それは15歳も離れた年齢の所為で、寄り添って歩くには足りない身長と決して合わさる事のない歩幅。
それが悔しくて俯くと、目の前には繋がれた男女の手。
ドラマの影響で、つい女性の左手の薬指に視線を向けるとそこにはキラキラと輝くエンゲージリング。