約束のエンゲージリング
あの日、、幼い私に彼が言ってくれた言葉の続きと今、目の前にいる彼の言葉が重なる。
時が経つにつれ、いつしか叶わない夢となって、忘れかけていたあの日の約束。
それが20年という長い年月を経て、今まさに果たされようとしている。
涙腺は完全に崩壊して涙を止める術がない。
それでも不安げに返事を待っている彼に向かって、あの日と同じ様に今度はこちらから彼の胸に飛び込む。
「マサさんが好きっ、、!大人になった今も、幼かった昔もずっとずっとマサさんが好きだったよっ、、?だから、、っ私をマサさんのお嫁さんにして下さいっ、、!!!!」
喉が焼けるように熱く、すんなり言葉は出てきてくれないがそれでも彼の熱いプロポーズに必至に応えた。
返事を聞いた瞬間、痛いくらいに抱きしめ返してくれた彼の目からは一粒の涙が溢れた。
『千佳は20年前にした約束、覚えてた、、?』
「っ忘れてたよ、、!でもね、これを見て思い出したの。、、あんな幼い頃から私の事、本気で想ってくれてたんだって、、自惚れてもいい、、?だってこのデザイン、私があの頃ハマって観てたドラマに出てきたものと同じデザインだよ?それとも、、、ただの偶然、、?」
あの約束を思い出す1番のキッカケになった〝ソレ〟をポケットから取り出して彼の手の平に乗せる。