ブラック研究室からドロップアウトしたら異世界で男装薬師になりました
「この……」
立ち上がりかけた従者を止め、ミカエルが言う。
「ラウル、少しはずして」
「しかし……」
「彼と話があるから」
ラウルは私を睨みつけ、ずかずか立ち去った。ミカエルは薬茶をひと口飲み、「癖になる味だね」とつぶやく。カップを置いたミカエルは、アクアマリンの瞳をこちらに向けた。
「なんで男装を?」
「私は男です」
ミカエルは立ち上がり、こちらへ来た。私は、隣に座る彼から距離をとる。ミカエルは不思議そうに首をかしげた。
「どうして避けるの?」
「近いからです。男にくっつかれるなんてまっぴらだ」
「君はいくつ?」
「十八です。ちょ、近づかないで」
「そう。僕は十七歳。婚約者は?」
追いつめられた私は、ソファの肘置きにすがりつきミカエルを睨んだ。
「いません。兄だって二十四ですが婚約者を持たない。おかしくはないでしょう」
立ち上がろうとした私に、ミカエルが杖を向けた。
立ち上がりかけた従者を止め、ミカエルが言う。
「ラウル、少しはずして」
「しかし……」
「彼と話があるから」
ラウルは私を睨みつけ、ずかずか立ち去った。ミカエルは薬茶をひと口飲み、「癖になる味だね」とつぶやく。カップを置いたミカエルは、アクアマリンの瞳をこちらに向けた。
「なんで男装を?」
「私は男です」
ミカエルは立ち上がり、こちらへ来た。私は、隣に座る彼から距離をとる。ミカエルは不思議そうに首をかしげた。
「どうして避けるの?」
「近いからです。男にくっつかれるなんてまっぴらだ」
「君はいくつ?」
「十八です。ちょ、近づかないで」
「そう。僕は十七歳。婚約者は?」
追いつめられた私は、ソファの肘置きにすがりつきミカエルを睨んだ。
「いません。兄だって二十四ですが婚約者を持たない。おかしくはないでしょう」
立ち上がろうとした私に、ミカエルが杖を向けた。