ブラック研究室からドロップアウトしたら異世界で男装薬師になりました
「ところで兄様、恋人をつくる予定はないの?」
「え? まあな。俺の趣味って理解されにくいし」
 彼はそう言って肩をすくめた。私はもう慣れてしまったが、確かに赤の他人から見たら不可解な趣味だろう。兄の恋人は、女装趣味をカミングアウトした瞬間に去っていってしまうらしい。そして兄は、趣味を捨ててまで結婚したいとは思っていないようなのだ。
「おまえこそいつまで男で通す気だ? いっそ、これを機に女に戻れば?」
 兄の言葉に、私はきっぱりかぶりを振った。
「嫌です」
 せっかく王宮薬師になれるチャンスなのだ。今のところバレたのはあの王太子にだけ。なんとかして彼の口を封じれば……。
「接触して、薬茶になにか混ぜて出すか……でもお毒味役がいるだろうしな」
 ぶつぶつつぶやく私を、兄が不気味そうな顔で見ていた。
< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:20

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
書籍の企画を予定しております。 後日、サイトに告知がありますのでお楽しみに…!
むかつく後輩に脅されています。
佐藤三/著

総文字数/12,485

恋愛(オフィスラブ)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
チャラい後輩にBL漫画の原稿を見られたゆり。ゆりは動揺のあまり、後輩に怪我をさせてしまう。彼はそれをネタに「期間限定で彼女になれ」と言ってきて……。 *** なろうで投稿したら歴代で一番読まれなかった代物です。かなしい。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop