結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



しばらく黙っていたあやちゃんが喋り出す。



「ゆき、簡単なことよ。

ゆきは結城くんに恋をしてるの」


「こ、恋!?」


俯いていた顔をあげる。



「そう。

だから、結城くんがゆきのことをただの玩具としか見てないっておもったとき悲しいって、嫌だって思ったでしょ?」


うん、思った。



なんでか分からないのに、奴隷なんかじゃなくて1人の女の子として見て欲しいって……



「それが恋よ、ゆき。

それに、結城くんがほかの女の子と仲良くしてるのを見てイライラしたり、何より結城くんにキスされて、嫌だって感じた?」



「ううん、感じてない……」



むしろ嬉しかった。


抵抗はしたけど、ほんとはもっとこの時間が続けばいいのに…なんて思ってた。



「じゃあ決まりね!」



この気持ちが、恋……


わたし、結城くんのことが好きなんだ……



ストンッと胸に落ちてくる。



でも、

「わたしは、あの時男の子はもう二度と信じないって、決めた……」



あの時のことを思い出して、俯く。



わたしが、初めて男の子のことを信じられなくなったあの時のことを……



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