俺だけのもの~一途な御曹司のほとばしる独占愛
いつの間にか繰り返して、ひとりで不安になって苦しんでいた。涼真はいつだって、まっすぐに私に向き合ってくれていたのに。
「そうだよ。俺が好きなのは百音だよ。百音の頭の中で、俺の気持ちまで決めつけないでくれる?」
私の顔を覗き込み、大きな瞳が上目遣いになった。冗談めかした口調と、蠱惑的なその表情に鼓動がドキリと跳ねる。
「っ、ご、ごめんなさ……っ! んんっ」
謝ろうとしたらキスで唇を塞がれる。
「ちょっ、ん……待って、謝らせて……っ」
「ほら、ちゃんと謝ってくれないと許さないよ?」
意地悪に口角をあげると、再びキスを降り注いできた。
「ご、ごめっ……」
「ん、ダメ。聞こえないから」
「っ……だ、だって、これじゃ……」
謝ろうとする度にキスをされるし、タイミングが掴めない。
「い、いじわる……っん、ぅ……」
責める言葉も満足に言えず、涼真の胸をポンポンと叩くと、やっと解放してもらえた。
「ごめんなさい。これからはちゃんと涼真の気持ちを信じる」
キスのせいで少し息が上がっているし、頬は熱い。それでも、なんとか真面目な顔を作って謝ると、涼真はフッととびきり優しい笑みを浮かべた。
「んー、じゃ許してあげる。……ただし、お仕置き付きだからね」