俺だけのもの~一途な御曹司のほとばしる独占愛


そんなことを考えていると、大きな布団がもぞもぞと動きだした。もちろん、私以外の誰かさんが動いているせい。

「おはよう」

「お、おは……っ、いったぁ……」

こちらにクルリと向き直る涼真に、スマホで自分の気持ちを検索しているなんて見られたくなくて、慌てて隠そうとすると涼真のほうを向こうとしたら、サイドテーブルの淵に頭をぶつけてしまった。

「なにやってんの」

涼真は呆れたような口調で、でもとびきり優しく微笑むと私の頭をなでてくれた。頭のじんじんと痺れるような痛みがスッと引いていくような気がする。

「大丈夫? 痛かったでしょ」

大きな手の平が私の後頭部を何度も往復し、目の前では端正な顔が、宝物が壊れていないか確かめるように私を見つめている。

「こういうこと、前にもあったね」

笑いかけると、涼真は思い出したように目を瞬かせた。

「ああ、あったね。はじめてホテルで過ごしたときもそうだったっけ」

「それだけじゃないよ。飲み会で出会う前も、こうやって私のことを心配して、顔を覗き込んでくれた」

あのときから涼真の性格は変わっていないのに、私を見つめる瞳や撫でてくれる手が変わった気がする。優しく柔らかく、愛おしいと思ってくれているかのように。

「これからも、なにかあったらこうして心配してくれるんだろうね」

私を気にかけてくれるその瞳も手も、きっといまより優しくなっているだろう。そんな風に幸せな想像ができることが嬉しい。

「もちろん。百音にはいつも笑っていてもらいたいからね」

にっこりと微笑むと頬にキスをくれる。

「好きだよ。もう、一生離さないから」

「私も……っ、ん……」

涼真からの想いに応えると、そっと唇を塞がれた。目を閉じてその甘さを味わっていると、キスはますます深くなっていく。

「ん、涼真……」

首に腕を回すと、うなじに手を添えられて激しく貪られる。

「もっと、百音を味わいたい」

熱っぽく囁かれると、朝陽に包み込まれる寝室で何度もキスを交わした――。


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