俺だけのもの~一途な御曹司のほとばしる独占愛


――……

「これ、涼真が設計したの?」

街中を通り抜ける風が一段と冷たくなってきた十一月下旬。ふたりで夜の駅前へでかけると、多くの人が集まっていた。

みんなのお目当ては昨日から始まったまちなかライトアップ。この設計を手掛けたのが閂建設と新野デザイン事務所で、設計に携わったとして昨夜の点灯式には涼真も出席していた。

「メインは新野さんだけどね。こっちの光の森とオブジェが俺」

メイン会場を囲むように森をイメージして青を基調としたライトが点灯している。遠くから見たときも綺麗だと目を奪われたけれど、近くで見ると光源自体がダイヤモンドのようにカットされた小さな入れ物の中に入っていてキラキラと不規則な光を放っていた。

「同じ光りでも少し手を加えると違って見えるんだよ。面白いよね、照明って」

光りに目を凝らし、嬉しそうに微笑む涼真の横顔は満足そうだった。そんな顔を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになる。

「ん? あれ……あそこにいるのって……」

光りの中に目を凝らしていると、仲良さそうに腕を組んで歩いている女性と男性を見つけた。そのふたりはいつも事務所で見ている愛海と笹倉さんだった。


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