俺だけのもの~一途な御曹司のほとばしる独占愛
「はい、どうぞ。ちゃんと洗車も室内清掃も済んでるからきれいだよ」
そう言ってくれた通り、白のボディはピカピカに輝いていたし、室内は砂ひとつあがっていないし、スッキリと整頓されていた。
「きれいにしてるんだね、意外」
「いやいや、もちろん百音を乗せるためだから。普段は物が散乱してる。これで現場に行くこともあるからね」
運転席に乗り込んだ涼真は笑いながら、慣れた手つきでエンジンをかけた。車の大きさに反して音は静かで、革張りのシートも体を優しく包み込んでくれる。
「そういえば、今日ってどこに行くの? なんにも聞かされてなかったからワンピースで来ちゃったんだけど」
「ついてからのお楽しみってことで。それじゃ、出発するよ」
嬉しそうに笑うと、ゆっくりと車を発進させる。
この前はオシャレなスペイン料理だった。今日はこのままドライブデートで海のほうまで行ったり? それでクルージングとか。
女心をわかってくれている気がして、勝手にそんなデートプランを想像してしまう。
しかし、たどり着いたのは――。
「……サッカー、スタジアム……?」
窓から見える景色に緑が多く見えはじめ、やがて楕円形の建物が姿を現した。道を歩いている人はユニフォームを着たり、肩からタオルをかけたりしている。
「そ。サッカー観戦しよう。観たことある?」