俺だけのもの~一途な御曹司のほとばしる独占愛
「それに、こうして幸せな時間を過ごすために働いてるんだ。こういう幸せがないと、やっていけないよ」
私を抱き締める腕に力を込め、そっと耳元で囁く。
「あー……幸せ」
噛みしめるように呟く涼真の顔が見たくて、ベッドに手を突いて上体をあげると、蕩けそうな顔が見えた。
「百音がいて、俺は幸せだよ」
「涼真……」
ストレートな言葉に胸がじんと熱くなる。痺れて、蕩けて、もう自分でなくなってしまいそう。
「……っ、好き」
シンプルに気持ちを伝え、涼真に覆いかぶさるように抱き着くと、頬と唇にキスをした。
「ん……、嬉しい。百音からのキスって、とびきり甘いね」
その声のほうが砂糖菓子より甘いというのに。ベッドに横になって涼真を見つめると、熱を孕んだ瞳に私が映り込んでいた。
「言っておくけど、歯止め効かないって……手加減できないって意味でもあるから。覚悟しておいて」
「ぁっ……ん、んぅ……!」
キスで唇を塞がれたかと思ったら、体を動かし、今度は涼真が私に覆いかぶさってきた。ふかふかしたスイートルームのベッドが揺れ、夢心地の中で思考が彼でいっぱいになる。
「ん、涼真……」
首筋に顔を埋められ、キスを落とされると甘美な快感に自然と声が洩れる。涼真の手が羽織っていたカーディガンを脱がし、シャツワンピに触れるとキスをしながら器用にボタンを外していく。
「あー、かっこ悪いな、俺。すげぇがっついてる」
苦笑しながらも、手を止める気配はない。
「けど、百音が可愛いから。こうなっちゃうのも許して?」
困ったように眉を垂れると、肌蹴た胸元に優しく触れてきた。