私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
必死に奪おうとするが、ひょい、ひょいっと軽くよけられてしまう。

「さっき、わけわからんこと言いだしたお仕置き。
はい、手ー出して」

渋々、だけど左手を差し出す。
佑司は嬉しそうに薬指へ指環を嵌めた。

「じゃあ今日も仕事、頑張ろう」

顔が近付いてきて、あれ?とか思っているうちに唇が触れる。

「……会社で」

「ん?」

「会社でキスとかすんなやー!」

怒りで握った手がぶるぶる震える。
けれど当の佑司はけろっとしていた。

「だって、チーとキスしないと一日頑張れないし?
それに車通勤は少ないから、誰も見てないけど」

「うっ」

見ていなかったらいいのか?
いやよくない。
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