私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
あの朝ごはんは、あきらかに食べ過ぎだ。
これから十時のおやつはやめておこう。

コーヒーだけでもと、カップに注ぐ。
少し考えてもうひとつ、準備した。
自分の席にひとつを置き、もうひとつを持って歩く。

「……砂糖ミルクは必要なかったですよね」

顔を見ずにカップを差し出す。
すぐに気づいた佑司は顔を上げた。

「チーが俺にコーヒー淹れてくれるとか、どういう風の吹き回し?」

眼鏡の奥で彼が、にへらと笑う。

「そんなこというなら、返してもらいますけど」

「あ、嘘だから!」

慌ててカップを掴み、佑司は取られないように抱き込んだ。

「……その。
朝ごはんも作ってもらいましたし、車で送ってもらいましたし。
だから、お礼っていうか」

「ありがとう、チー」
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