私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「佑司ってもしかして、料理上手なんですか」

「そうかもな。
一時期凝って、料理教室にも通っていたし」

鍋を振るのが様になる。
こんないい男がいたら、一緒に通っていた女性たちは料理どころじゃなかったんじゃないだろうか。

「できたぞー」

テーブルの上にひかれたランチョンマットは今朝と違う。
いや、そもそもランチョンマットを普通のごはんで使うなんて、ドラマのおしゃれな人たちしかいない。
でもまあ、佑司はスパダリ様なので普通なんだろう。

できあがった料理が並べられ、向かい合って座る。
美味しそう、だけどご飯じゃなくてパンなのがちょっと嫌。
私は夜、ご飯を食べたい派なのだ。

「パンよりご飯がいいなんてわがままは許されますか」

「別にいいけど」

こともなげに佑司が言う。
美学に反するからダメかと思っていたから、意外だった。

「ただ、今日は飯を炊いてないからな。
冷凍ストックも切らしてるし。
悪いが、パンで我慢しろ」
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