私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「せっかく最近、いいかも、とか思いよったんに」

佑司があんな人だなんて思わなかった。
言うこととやることはズレているが、悪い人ではないと思っていたのに。

「ほんと、最低やん……」

ベッドの上で膝を抱えて丸くなる。

気持ちが収まったら荷物をまとめよう。
先週、とうとうアパートを引き払ってしまったのが悔やまれる。
でも、こんな人と暮らすよりもネカフェ生活した方がよっぽどいい。

「あのー、……チー、……さん?」

うかがうようにそろーっとドアが開き、そこから佑司が顔をのぞかせた。

「……なん?」

「ひぃっ」

睨まれて短く悲鳴を上げながらも、そろりそろりと佑司は入ってくる。
こわごわ私の様子をうかがいながら、そーっとベッドに腰掛けた。
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