私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
……キキーッ!

後続車を気にせずにブレーキが踏まれ、身体が軽くバウンドする。

「な、なに……」

盛大にクラクションを鳴らされているが佑司はかまうことなく、私のあごを掴んで自分の方を向かせた。

「できるならそうしたいに決まってるだろ。
籠に閉じ込めて、俺だけしか見られないようにして。
俺もチーだけを見て生きていけたら……どんなにいいだろうな」

ふっ、唇だけを緩ませて佑司が笑う。
私から手を離し、彼は車を走らせた。

「行ってきたらいい。
ただし、食事だけですぐ帰ること」

「……はい」

「俺はチーを、信じているからな」

佑司の言葉は重く重く、私の胸にのしかかった。
< 181 / 312 >

この作品をシェア

pagetop