私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「もー、疲れたー」

動きたい、けれど私よりずっと大きい佑司に抱きつかれて動けるはずがない。

「接待、するのもされるのも嫌いー。
顔の筋肉が固まるー。
俺、変な顔してない?」

私の肩に手を置き、その高い背をかがめてぐぃっと、佑司は顔を近づけた。

「その、普通ですけど」

「よかった」

眼鏡の奥で彼が笑う。
少しだけ顔が傾いてあ、とか思ったときにはまた、唇が触れていた。

「チーは?
チーは楽しかった?
あ、コーヒー淹れようか」

私の答える隙を与えないかのように佑司が訊いてくる。
キッチンへ向かっていく彼を慌てて追った。

「先、お風呂入ってきたらいいですよ。
ちょうど沸いたところだし。
疲れも取れますよ」
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