私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「気をつけて」

「いってきます」

笑って、彼を見送る。
車が見えなくなってはぁーっと大きなため息が出た。
やっぱり、佑司はTLヒーロー様だ。
やることが全く一緒。
でも最近はそれが、少し面白くもある。

「どーでもいいけど、今日は残業コース分仕事置いていったって覚えてないのかな」

午前中、あれもこれもと佑司は私に仕事を命じてくれた。
もしかして無意識に、残業させたかったのかもしれない。
そうすれば私が、誰かと食事に出かけるなんてできなくなるから。

「そんなに心配しなくても……って、心配させるようなこと、したんだけど」

これは自業自得でもあるので仕方ない。
明日は出かける予定にしているし、早く終わるように頑張ろう。


終業時間が過ぎ、予想通りに残業へ突入する。

「八木原、残業か?
今日は旦那がいないんだから、ほどほどで帰れよ」
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