私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
ひらひら手を振って、先に京屋部長は出ていった。
なんかああいうのは、子供扱いされているみたいでいい気はしない。
しかも私のことをチーとか呼んで。

私をチーと呼ぶのは京屋部長で――二人目だ。

「絶対、目にもの見せてやる」

なんに対してかよくわからないけれど、復讐を誓ってしまう。
こうして私が、京屋部長に振り回される日々がはじまった。



案の定、残業になって作業を続ける。

「チー、まだ残っていたのか」

声をかけられて顔を上げると、京屋部長が戻ってきていた。

「遅いお帰りですね」

「話し好きの課長に捕まって、まいった」

その長い足で自分の机に行き、彼はパソコンのスイッチを入れた。
まだこれから、仕事をするつもりらしい。
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