私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
なにが面白いのか知らないけれど、京屋部長は身体を二つ折りにするほどゲラゲラ笑っている。
おかげで、反省なんて気分は吹っ飛んだ。

「……ところで。
さっきからチーってなんですか」

「千重でチビだからチーだろ」

笑いすぎて出た涙を、人差し指の背でレンズを押し上げるようにして拭っていますが……。
意味がわかりません。

「俺がチーって呼びたいんだからいいだろ」

「……よくないです」

じろっと睨みつけたけれど、なぜか京屋部長は愉しそうに笑っている。

「さっさと仕事へ戻れ?
これから忙しくなるんだから」

ぽんぽん、京屋部長の手が私のあたまに触れた。

「セクハラです」

「そうなんだ?」
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