私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
どうせ帰ってきているんだからと、筑豊ラーメンの店に入った。
昔からなじんでいる、豚骨ラーメンの店だ。

「羽田に着くのが九時過ぎだから……マンションに着くのが十一時前?
遅すぎるけど、いいことにする!」

ずるずるとラーメンを啜りながら計画を練る。
いつもの癖で携帯を出しかけてやめた。
だいたい、TLノベルに恋愛の答えを探そうとしていたからダメなのだ。
私の恋愛は私のもの。
だから、私自身で答えを出さなければならない。

時間まですることもないので、足湯に入ったり展望デッキをうろうろしたりする。
お土産でも買うかと中に戻ってきたら、ちょうど東京からの便が着いたところだった。

「ん?
んんん?」

人混みの中、あたまひとつ分ほど飛び出た男が凄い勢いで歩いている。
しかも前を全く気にせずに歩いているもんだから、何度も人にぶつかってあやまっていた。

「なんで佑司が、ここにいるの?」
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