私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
黙って佑司が鍵を開けた部屋に入る。
中はリビングと寝室が続き部屋になっており、これは……スイートルームという奴でいいんですか。

「座れば?」

「そうですね……」

そーっと、ひとりがけのソファーに腰をおろ……そうとしたけれど。

「違う、こっち」

佑司の手が私を引き寄せ、隣に座らせてしまった。

「……チーの匂いがする……」

抱きついて、私のつむじのにおいをスーハーするなー!
汗掻いているから臭いだろ!!

じたばた暴れてみるも、佑司の手は緩まない。
それどころかますます逃がしまいと強くなっている気がする。

「チーがいなくて充電切れて、死にそうだったんだぞ」

知るか、そんなこと。
半ば自分のせいだろ。
私の話に聞く耳持たずで。
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