私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
クスクスと小さな笑い声が聞こえ、辺りをそろーっと見渡した。
かなりの視線が私たちを取り囲んでいて顔が一気に熱くなる。

「……とりあえず、場所変えませんか」

「……そうだな」

佑司も同意見だったみたいで、ようやく私から離れた。



ニヤニヤ笑うタクシー運転手に居心地が悪い思いをしながらも、小倉の街へ出た。

「部屋、取れた」

「はい……」

……って!
ここ、上皇陛下も泊まったっていう、超高級ホテルですが!?

「いくぞ」

「は、はい」

さっさと歩きだした佑司を慌てて追う。
乗ったエレベーターはどんどん上昇していく。
それもそのはず、二十四階と二十五階しか客室階はボタンがないんだから。
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