私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
はぁっ、と彼の口から落ちたため息はちょっと自嘲が混ざっていた。

「それで慌てて、迎えにきたんですか」

「……うん」

ぎゅーっと佑司の手に力が入る。
私の背中側に回った顔は見えない。

「私の実家、知らないのに?」

「北九州の方、って言ってたから、北九州空港へ行きさえすればなんとかなると思った。
……ならなかったけどな」

ふっと小さく、佑司が笑った。

「チーが出ていってから、俺はなにか大きな勘違いをしているんじゃないかって不安になった。
でもいまさらあやまれなくて、意地になって。
そしたら今朝、ニャーソンさんから電話が」

なんでニャーソンさんからの電話が関係あるんだろう?

「安座間がやった不祥事について謝罪したいとか言われて、なんのことかと思ったよ。
あいつ、チーのこと滅茶苦茶悪くNyaitterで呟いてた。
それ、人事に捕捉されてんの」
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