私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「どんなこと呟いてたんですか」

当然、気になるに決まっている。
あの拗らせ男が私をどう、言っていたのか。

「チーは知らなくていい。
知ったらチーが穢れる」

なんとなく、だけどどんなことを呟いていたか推測がついた。
やっぱり、あんな男と付き合っていたのは私にとって、汚点でしかない。

「それで、俺は大きな間違いを犯したんだって確信した。
それに丸島サンがあんなこと言うだろ。
焦ってそのまま会社を飛び出してた」

「ゆう……」

「許してくれなんて言えないのはわかってる。
もう二度と、チーが俺の元に戻ってきてくれなくても仕方ない。
でもただ、あやまりたかったんだ……」

佑司の声は泣きだしそうで、胸が張り裂けて血が出ているんじゃないかってくらい、痛い。

「……佑司」

彼の身体を引き離す。
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