私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「だから好きってわけでは……」

ちょっと待て。
この不毛な言いあいはなんなんだ?
そもそもなんでさっきからこいつは、私に好きと言わせたい?

京屋部長は不機嫌に、出てきたグリンピースのスープを飲んでいる。
私もスプーンを手にスープを口に運んだ。
微妙な沈黙のまま、ふたり同時にスープを飲み終わる。

「……お前、さ。
ちーっとは素直になったら?」

「……は?」

さっきからこいつは、いったいなにを言いたいんだ?
いや、そもそも会社にいたときから、チーが好きだからとか、無理矢理キスしてきたり。
なにがしたいんだ、ほんとに。

「チーは俺のことが好きだろ?」

「は?」

京屋部長と言葉が通じないのはいつものことだが、今日は酷い。
酷すぎる。
なんだか宇宙人とでも話している気分だ。
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