私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「いや、別に、失礼ながら、京屋部長をこれっぽちも好きじゃないですが……」

「でも嫌いじゃないんだろ」

「まあ、そうですね」

「なら、好きってことだろ」

いやいやいやいや、さっきから論理が飛躍しすぎていないかい?
しかしながらこれは、なにがなんでも私に好きと言わせたいということでいいんでしょうか。
理由は全くわからないけど。

「その。
先ほどから京屋部長はなにを言いたいんですか」

鯛のポワレは皮がパリパリで美味しそうだった。
こんな間抜けな会話をしているときでなければ楽しめたのに、惜しい。

「うっ」

言葉を詰まらせ、ワインを一気に飲み干した京屋部長の顔は、赤くなっていた。
もしかしてお酒に弱いんだろうか。
なら、そんなに無理して飲まなきゃいいのに。
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