私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
どの口がそれを言う。
お前がいまから、襲う気満々のくせに。

「じゃ、じゃあ。
近くのネカフェ!
ネカフェに降ろしてください」

「あー、残念だねー。
あの辺りにネカフェなんて一軒も、ない」

「えーっ」

「そもそも、ネカフェでチーがひとりで夜明かしとか危険なこと、許可できるわけがない」

困っている私と反対に、京屋部長は酷く愉しそうだ。
しかも運転手さんまでバカップルの戯れと思っているのか、くすくすと笑っている。

「諦めてうちに泊まれ」

「うっ。
……な、なにもしないですよね?」

「んー?」

あの顔は絶対に、なにかする気だ。
ううっ、身の危険だよー。
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