私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
タクシーが停まったのは、郊外のマンションの前だった。

「さっさと来い」

「は、はい」

携帯をかざすだけでエントランスのドアが開く。
そういうところはいかにも高級っぽい。

エレベーターは最上階のひとつ下、五階で止まった。

「もう遅いんだからさっさとする」

「はい」

エレベーターホールから渡り廊下を渡った先にはドアがひとつ。
もしかして、占有部屋なんですか?

「どうぞ」

「お、おじゃましまーす」

勧められたふかふかのスリッパを履いて中に入る。
通されたリビングダイニングは、私の安アパートとは比べものにならないくらい広かった。

「なんか飲むか?」
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