私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「だって、乾かないじゃないですか」

着替えを済ませて洗面所を出ると、佑司が勝手にベランダから洗濯物を取り込んでいた。

「あのなー。
こんな、ここに女性がひとり暮らししています、ってアピールするようなことしてどうするの?
襲われたいの?」

はぁーっ、と佑司の口から重いため息が落ちる。

「襲われたくはないですけど……」

「チーは危機感なさ過ぎ。
めちゃくちゃ心配。
……そうだ」

さぞいいことを思いついたとでもいうように、佑司が顔を上げた。

「うちに住めばいい。
そうだ、そうしろ」

「……は?」

私はいいともなんともいっていないのに彼は勝手にクローゼットを開け、スーツケースを引っ張りだす。
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