明日からの使者
「よし!じゃあその作戦は明日決行な。…というわけで、武内の秘密、教えろよ。」
「な…っ!」
コーラ吹き出しかけた。
ちょっと私達が桑田の『作戦』に関心寄せたからって…、
強引過ぎるって!!
私は、桑田の強引さに、怒りを通り越して呆れて言葉も出なかった。
「…夢芽?」
千佳ちゃんが心配そうに、私の顔を覗き込んだ。
何か…
コイツには何言ってもムダな気がした。
「…分かったよ。話すよ。その代わり、信じられないなら、何も言わずに帰って。」
私はまっすぐに桑田を見て言い放った。
「おう。分かった。」
桑田も真剣な顔になった。