狐と鈴の音いつまでもฅ^•ﻌ•^ฅ
家には毎日どろんこの服で帰るので、雅楽はよく母に怒られたが、毎日とても楽しかった。

ある日おばあちゃん家へ行くと、雅楽のおばあちゃんが

「随分珍しい動物と仲良くなったんだねぇ。」

と、微笑みかけてきた。
雅楽はおばあちゃんに、なぜわかったのか聞くと、おばあちゃん自身も昔は山の動物と仲良しだったらしい。
雅楽があの狐のことを聞いてみると、おばあちゃんはいろいろ教えてくれた。


「ここら辺では、白い狐は神様の使いとされていて、とても大切に祀られている。」


「霊感を持った子供や、心の綺麗な大人にしか見えない。」と。


おばあちゃんも子供の時は、あの狐と遊んだそうだ。
雅楽は、あの狐が一体何歳なのか、不思議に思った。
おばあちゃんに聞くと、雅楽の一家は代々他の家より霊感が強く、おばあちゃんのずっと前の世代からあの狐が見えているらしい。

白い狐は社に1匹ずついるが、あの狐は特別で、九尾と言う。
普段はほかの狐と何ら変わりないが、天に昇る時や、神様が社に訪問してきた時は九尾になるらしい。
雅楽は、1度見てみたいなと思った。
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