そんなあなたが大好きでした。
ガチャ



そのすぐあと、ドアが開いて律くんとりほが戻ってきた。


「ただいまー…って、2人ともなんで立ってるの?ご飯食べてると思ったのにもう食べ終わっちゃったか。」

「…さっき食べ終わったんだよ!」





私が答えると、りほが急に黙った。


すると

「なほ、泣いた?? 」





どうして泣くのを堪えてたことがバレちゃったんだろう。多分りほじゃなかったらバレなかったのに。


「どうしたの?なんかあった?」


と私のもとに駆け寄って、心から心配そうな顔で私の手を握った。


私の妹は本当に優しいなあと思いながら

「…っ、蒼ちゃんがね、私が怖い話嫌いなの知ってて怖い話しだすんだよ!
蒼ちゃんの話が怖くて泣いちゃった!」



りほを安心させるように笑ってみせた。


「そうなの?蒼ちゃん、
なほのこと泣かせないでよねー!私のお姉ちゃん泣かせたら許さないから」




あぁ、だから。



だから私はどれだけ嫉妬をしても、辛くて泣いてしまっても
りほのことを嫌いになれなかったんだよ。


りほのこの言葉が心からの気持ちだっていうのは、私が1番わかってるから。





私は何も言わず後ろからりほを抱きしめて、りほの肩に顔を埋めた。


「えーなに、どうしたのなほ
そんなに蒼ちゃんの怖い話怖かった?」


と笑いながら、私の頭を撫でてくれた。






「わー、蒼がなほをいじめたー」

「そーだそーだ、蒼ちゃんがいじめたー!」

「えぇ?!いじめてねーよ!」

「…蒼ちゃんがいじめた」

「ほら、なほがこう言ってる」

「蒼ちゃん観念しろー!」



そんな会話をしながら私達は教室に戻った。
改めて幼なじみが大きな存在だったこと
にも気づいて。
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