インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「強いて言えばド派手なのは引くかも。普通に清潔感があればいいと思う」

女同士でも下着の話なんてほとんどしないのに、よく考えたらなんで私は真っ昼間から尚史と下着の話をしているんだろう?

こんな話は真っ昼間でなくたって、たとえ深夜であっても普通なら尚史とはしない。

なんとなく話の流れで聞いてわかったのは、尚史は女の子の下着にはあまり関心がないと言うことと、清潔感さえあればいいと思っていると言うことだけだ。

「ふーん……尚史はそういうのがいいんだね」

「なに?やっぱり選んで欲しくなった?」

私の下着なんかにはまったく興味ないくせにまだ言うか!

尚史は普通にしていればそれなりにモテるんだから、そんなのは私なんかよりもっと色気のある美人とでも行けばいいんだ。

「そんなわけないでしょ。ちょっと聞いてみただけ。とにかく下着のことはもういいよ。次のターゲット見つけて別のところに行こう」

「そうだな。モモがいいならそうしよう」

「だから!いいに決まってるって!」

なんとか気を取り直し、新たなターゲットを決めて後を追った。

ターゲットと同じようにエスカレーターに乗って上の階へ行くと、ショップが並んで賑やかだった先ほどのフロアとは雰囲気がかなり違っていた。

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