インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
駅の少し手前でようやく尚史の後ろ姿を見つけて名前を呼んだけれど、尚史には聞こえなかったようで、振り返ることなくどんどん歩いていく。
それにしてもずいぶん歩くのが速いな。
歩く速度を速めて追いかけ、駅に入って改札口の少し手前でなんとか尚史をつかまえた。
「やっとつかまえた!歩くの速いよ!」
「ああ……ごめん、知り合いに似た人がいたから声かけようかと思って追ってたんだけど……たぶん人違い」
尚史が知り合いに声をかけようとして追いかけるなんて、珍しいこともあるものだ。
相当仲の良い友人だったのかな。
「そうなの?いい加減メガネ買いなよ。日頃からよく見えなくて困ることいっぱいあるでしょ」
「そうでもない。モモが思ってるよりは見えてるしな。とりあえず帰るか」
電車の中で夕食をどこで食べようかという話題になり、トークメッセージで母に確認を取って、今日は久しぶりに私の家で一緒に食べることにした。
今夜のおかずは尚史の大好きな唐揚げらしい。
「モモは結婚するつもりなんだろ?料理の練習とかしなくて大丈夫か?」
実家暮らしで当たり前のように親に甘えていたから、私は家事らしい家事をしたことがない。
それにしてもずいぶん歩くのが速いな。
歩く速度を速めて追いかけ、駅に入って改札口の少し手前でなんとか尚史をつかまえた。
「やっとつかまえた!歩くの速いよ!」
「ああ……ごめん、知り合いに似た人がいたから声かけようかと思って追ってたんだけど……たぶん人違い」
尚史が知り合いに声をかけようとして追いかけるなんて、珍しいこともあるものだ。
相当仲の良い友人だったのかな。
「そうなの?いい加減メガネ買いなよ。日頃からよく見えなくて困ることいっぱいあるでしょ」
「そうでもない。モモが思ってるよりは見えてるしな。とりあえず帰るか」
電車の中で夕食をどこで食べようかという話題になり、トークメッセージで母に確認を取って、今日は久しぶりに私の家で一緒に食べることにした。
今夜のおかずは尚史の大好きな唐揚げらしい。
「モモは結婚するつもりなんだろ?料理の練習とかしなくて大丈夫か?」
実家暮らしで当たり前のように親に甘えていたから、私は家事らしい家事をしたことがない。