インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「試すって何を……」

「こういうの」

尚史が開いて見せたページには、【もうよそ見なんてさせない!必ず彼を満足させる超絶テクニック】の見出しがデカデカと躍っていた。

彼をベッドにどんな風に誘えとか、下着はこんなものがオススメとか、ベッドで男の人を骨抜きにする超絶テクニックとか、チラッと見ただけでもかなり過激な内容だった。

超絶テクニックに関してはもう直視できないレベルの卑猥さで、そういった話に免疫のない私は真っ赤になった顔を雑誌からそむける。

「ふざけないでよ。だいたいこんなの誰に試せって……」

尚史は雑誌をテーブルの上に置いて両手で私の体を引き寄せ、そのままゆっくりと押し倒して顔を近付けた。

突然の出来事に驚き、一瞬頭の中が真っ白になる。

これも特訓のうち?

もしいきなりこんな状況になったらどうする的な?

尚史の迫真の演技に圧倒されて身動きが取れず、声も出ない。

尚史は私の目をじっと見つめたあと、私の頬に頬を押しあてて耳元に唇を寄せた。

「俺に試してみる?ちゃんと責任取るけど」

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