インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「さっきも言ったけど、マジで結婚する気があるなら相手はちゃんと選べよ。平気で嘘ついて、やることやったらポイって男もいっぱいいるんだからな」

八坂さんがそんなことをするような人だとは思えないけれど、八坂さんだって大人の男だから、どこでそんなスイッチが入ってしまうかはわからない。

漫画でしか知識はないけれど、好意を持っていた相手と体の関係を持ったら興味が薄れるとか、思っていた感じとは違って冷めることもありうるだろう。

私には経験のないことだから、尚史の言葉は『男性からの忠告』として受け止めておくことにした。

「わかった、とりあえず酔い潰れないようにお酒は控えめにする」

「そうしとけ。それと……どうしても無理だって思うようなことがあったらすぐに呼べよ。迎えに行くから」

「うん、ありがとう」

なんだかんだ言っても尚史は、恋愛経験のない私が悪い男に騙されはしないかと、心配でしょうがないんだと思う。

私ももう子どもじゃないのに過保護すぎる気もするけれど、これはこれで頼もしいし、大事に思われていることはやっぱり嬉しい。

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