インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
ワインをチビチビ飲みながら、今何時だろうとか、早く帰って今日こそあの漫画の新刊を読みたいなどと思っていると、八坂さんがグラスに残っていたワインを飲み干して私の顔をじっと見た。
「じつは俺、近々会社辞めるんだよね」
「辞めちゃうんですか?」
「うん、もう転職先は決まってる。取引先の会社の社長からうちの会社に来ないかって、ずっと前から言われててね。転職したらその会社でそれなりの役職もらえることになってるんだ」
それはいわゆるヘッドハンティングというやつだ。
仕事ができる人は引く手数多なんだな。
「転職していきなり役職に就くなんてすごいですね」
「役職に就くんだから、安心して仕事に打ち込めるように早く身を固めろって、社長が言うんだよ。俺も来年には30になるし、いい頃合いかなって思って結婚も考えてる」
「……え?」
八坂さんが結婚を考えている?!
これはもしかしてものすごいチャンスなのでは?
「俺ね、前からビルの中とか『アンバー』でモモちゃんを見掛けるたびに、可愛いなぁ、声かけようかなぁって思ってて。でも思ってるだけで、なかなかそのタイミングがなかったんだけど」
「は、はぁ……」
「じつは俺、近々会社辞めるんだよね」
「辞めちゃうんですか?」
「うん、もう転職先は決まってる。取引先の会社の社長からうちの会社に来ないかって、ずっと前から言われててね。転職したらその会社でそれなりの役職もらえることになってるんだ」
それはいわゆるヘッドハンティングというやつだ。
仕事ができる人は引く手数多なんだな。
「転職していきなり役職に就くなんてすごいですね」
「役職に就くんだから、安心して仕事に打ち込めるように早く身を固めろって、社長が言うんだよ。俺も来年には30になるし、いい頃合いかなって思って結婚も考えてる」
「……え?」
八坂さんが結婚を考えている?!
これはもしかしてものすごいチャンスなのでは?
「俺ね、前からビルの中とか『アンバー』でモモちゃんを見掛けるたびに、可愛いなぁ、声かけようかなぁって思ってて。でも思ってるだけで、なかなかそのタイミングがなかったんだけど」
「は、はぁ……」