インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
オムライスの店を出ると、尚史はまた私の手を引いて歩き始めた。
やっぱり行き先は教えてくれない。
「次はどこに行くの?」
私が尋ねると、尚史は私の顔も見ないで目的の方向に向かって歩きながら答える。
「デザート欲しくない?」
「デザート……?」
デザートならさっきのオムライス専門店でも食べられたはずなのに。
店を変えてまで食べたいものでもあるのかな?
「何か食べたいものでもあるの?」
「食べたいって言うか……」
私の問い掛けに尚史はゴニョゴニョと口ごもり、そのまま目的地を目指して歩く。
それから尚史は無言のまま10分ほど歩いて、これまた若い女子が好みそうな店を指差した。
「やっと着いた。ここ、マンゴーのタルトと桃のパフェがめちゃくちゃ美味しいんだって」
「へぇ……マンゴーのタルトがね……」
残念ながら私はマンゴーが苦手だ。
甘くて美味しいものもあるけど、パッションフルーツ特有の酵素のせいなのか、たまに舌がキシキシと軋むようなエグみがあったり、なぜか粉っぽく感じることがあって、それがとても不快だから、よほどの理由がないとマンゴーは食べない。
やっぱり行き先は教えてくれない。
「次はどこに行くの?」
私が尋ねると、尚史は私の顔も見ないで目的の方向に向かって歩きながら答える。
「デザート欲しくない?」
「デザート……?」
デザートならさっきのオムライス専門店でも食べられたはずなのに。
店を変えてまで食べたいものでもあるのかな?
「何か食べたいものでもあるの?」
「食べたいって言うか……」
私の問い掛けに尚史はゴニョゴニョと口ごもり、そのまま目的地を目指して歩く。
それから尚史は無言のまま10分ほど歩いて、これまた若い女子が好みそうな店を指差した。
「やっと着いた。ここ、マンゴーのタルトと桃のパフェがめちゃくちゃ美味しいんだって」
「へぇ……マンゴーのタルトがね……」
残念ながら私はマンゴーが苦手だ。
甘くて美味しいものもあるけど、パッションフルーツ特有の酵素のせいなのか、たまに舌がキシキシと軋むようなエグみがあったり、なぜか粉っぽく感じることがあって、それがとても不快だから、よほどの理由がないとマンゴーは食べない。