インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「そろそろ起きて出掛ける用意しないと」

「あー、うん。そうだな」

尚史は起き上がって大きく伸びをすると、着ていたTシャツをなんのためらいもなく脱いだ。

いきなり裸の上半身を見せつけられて、私は思いきり吹き出しそうになり、あわてて目をそらした。

「ちょっと!いきなり脱がないでよ!」

「脱がないと着替えられないし」

「それはそうだけど……!目のやり場に困るでしょ!」

「男の裸なんて、どうってことないだろ?」

「なくないの!私がむこう向いてるうちに着替えて!」

顔を真っ赤にして背を向けると、尚史は裸のままで後ろから私を抱きしめた。

「なんだったら全部脱ぐけど、見る?」

「み、見ません……!」

「ふーん?俺は見たいけどな、モモの裸。隅々までじっくり見たいし、全部触りたい」

そんなやらしいことを耳元で囁かないで……!

しかも寝起きの少しかすれた声までやらしいんだけど!

ヤバイ……鼻から大量出血して死にそう……。

「……もう勘弁して。さっさと着替えて下に下りて」

「はいはい。照れちゃって可愛いな、モモは」

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