インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
相変わらず尚史のテンションは高かったけれど、その嬉しそうな顔を見ると私まで嬉しくなる。
会計を済ませて店を出ると、尚史はソワソワしながら私の手を引いて駐車場に戻った。
車に乗ると、尚史はシートベルトを締めようとした私の手を握る。
「モモ、左手出して」
「ん……?」
言われるままに左手を差し出すと、尚史は梱包されたばかりの婚約指輪を箱から出して、私の薬指にはめてくれた。
「モモ、愛してる。ずっと一緒にいような」
「……うん」
私がうなずくと、尚史は私の唇にそっと触れるだけの優しいキスをした。
誰に見られているかわからないようなこんな場所でキスをされたことはホントに恥ずかしかったけれど、ずっと幼馴染みだった尚史が、誰よりも私を大事に想ってくれて、これからの人生を共にする夫になったことが心の底から嬉しいと思えた。
どうやら尚史だけでなく、私もバカになってしまったようだ。
それから尚史と一緒に私の家に帰り、『光子おばあちゃんのために病院のロビーで結婚式を挙げることにした』と両親に話して、衣装の画像を見せて意見を求め、式の日取りや招待客のことなどを相談した。
会計を済ませて店を出ると、尚史はソワソワしながら私の手を引いて駐車場に戻った。
車に乗ると、尚史はシートベルトを締めようとした私の手を握る。
「モモ、左手出して」
「ん……?」
言われるままに左手を差し出すと、尚史は梱包されたばかりの婚約指輪を箱から出して、私の薬指にはめてくれた。
「モモ、愛してる。ずっと一緒にいような」
「……うん」
私がうなずくと、尚史は私の唇にそっと触れるだけの優しいキスをした。
誰に見られているかわからないようなこんな場所でキスをされたことはホントに恥ずかしかったけれど、ずっと幼馴染みだった尚史が、誰よりも私を大事に想ってくれて、これからの人生を共にする夫になったことが心の底から嬉しいと思えた。
どうやら尚史だけでなく、私もバカになってしまったようだ。
それから尚史と一緒に私の家に帰り、『光子おばあちゃんのために病院のロビーで結婚式を挙げることにした』と両親に話して、衣装の画像を見せて意見を求め、式の日取りや招待客のことなどを相談した。