インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「うふふ……なんか、こうしてると気持ちいいねぇ……」

「……そうだな」

向かい合わせに座ったままで抱きしめ合っていると、無性に尚史の唇に触れたくなった。

だけどこの体勢では尚史の唇に手が届かない。

抱きしめられたままで少し伸び上がって上を向き、唇で尚史の唇に軽く触れると、密着した下腹部になにやら固いものが当たった。

なんだこりゃ。

尚史はズボンの中に何を隠し持っているんだ?

武器?防具?

それともすっごいお宝でも隠しているのか?

私は首をかしげて、その正体を探るべく固いものに手を触れる。

尚史は一瞬目を見開いたあと、私を抱えて勢いよく立ち上がる。

「無理、もう限界!」

尚史は私をベッドの上に下ろしてガバッと覆い被さり、私の唇に何度もキスをした。

尚史とのキスはやっぱり気持ちがいい。

尚史の唇が私の耳元や首をなぞり、大きな手がお腹の辺りからじわじわと上の方に這い上がる。

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