インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
何を言っているんだかよくわからないけど、尚史はもうおネムのようだ。

時計の針はよく見えないけど、おそらくもう時間も遅いことだし、そろそろ寝るとしよう。

私たちは夫婦なんだから、やっぱり一緒に寝るべきだよね?

「ふーん……じゃあ一緒に寝よう。抱っこしてベッドに運んで」

「えっ?!」

「早くぅ」

私が思いきりしがみついて胸に頬擦りをすると、尚史はおずおずと私の背中に手を回した。

いつも遠慮なく抱きしめるくせに、今日は急に遠慮なんかして、変なの。

「ねぇ……今日はギューッてしないの?」

「……して欲しい?」

「うん、ギューッてして」

尚史は私を抱きしめて優しく頭を撫でる。

頭を撫でられるのはもちろんだけど、素肌が触れ合うって、すごく気持ちいいんだな。

これってやっぱり尚史とだから?

他の男の人なら気持ち悪くて蹴り飛ばしてしまうかも。

< 423 / 732 >

この作品をシェア

pagetop