インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私のヲタクの勘が正しければ、谷口さんはおそらく同類だ。
これはなんとしても確かめたい……!
「私には男の子の幼馴染みがいないのでわからないんですけど、幼馴染みから恋愛の対象に変わる瞬間って、わかるものなんですかね? モモ先輩は中森さんのどんなところが好きで結婚しようと思ったんですか?」
どんなところがと聞かれても、私も尚史への恋愛感情をハッキリと自覚して結婚したわけではないから、その質問には答えようがない。
だけどこれは谷口さんがヲタクであることを確かめるには、なかなかいい質問だ。
私は『初恋メロンソーダ』のヒーローの一臣くんがヒロインの里桜ちゃんにプロポーズする名シーンの台詞を、さりげなく呟いてみることにした。
「『照れくさくてずっと言えなかったけど、どこが好きとか、そういう次元の話じゃないんだ』……」
私がボソリと呟くと、谷口さんはピクリと右の眉を動かし、目を輝かせてガシッと私の手を握りしめた。
「『俺にとっては里桜が、俺の生きる世界のすべてなんだよ』」
「『俺、里桜を守るためにもっともっと強くなる』」
「『だから里桜、この先の人生を俺に預けてくれないか』」
これはなんとしても確かめたい……!
「私には男の子の幼馴染みがいないのでわからないんですけど、幼馴染みから恋愛の対象に変わる瞬間って、わかるものなんですかね? モモ先輩は中森さんのどんなところが好きで結婚しようと思ったんですか?」
どんなところがと聞かれても、私も尚史への恋愛感情をハッキリと自覚して結婚したわけではないから、その質問には答えようがない。
だけどこれは谷口さんがヲタクであることを確かめるには、なかなかいい質問だ。
私は『初恋メロンソーダ』のヒーローの一臣くんがヒロインの里桜ちゃんにプロポーズする名シーンの台詞を、さりげなく呟いてみることにした。
「『照れくさくてずっと言えなかったけど、どこが好きとか、そういう次元の話じゃないんだ』……」
私がボソリと呟くと、谷口さんはピクリと右の眉を動かし、目を輝かせてガシッと私の手を握りしめた。
「『俺にとっては里桜が、俺の生きる世界のすべてなんだよ』」
「『俺、里桜を守るためにもっともっと強くなる』」
「『だから里桜、この先の人生を俺に預けてくれないか』」