インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「眼鏡は関係ないよ……。でも普通そんなことで判断する……?」
「しょうがないじゃん、俺は少しでもモモに良く思われたかったんだから」
尚史が頑なに眼鏡を掛けたがらなかった理由はわかった。
でも今聞くべきは眼鏡の話じゃない。
「ごめん、話が逸れたね。続きをどうぞ。起こされたときに酔ってて、眼鏡掛けてなかったからどうしたの?」
「ああ、うん……。俺が眠ってるうちに水野が眼鏡外したみたいで、視界がぼやーっとして……。それに普段水野は俺のこと『ヒサ』って呼ぶくせに、なんでかそのときは『尚史』って。おまけにそのとき水野が着てた服があの服と同じで……」
「あの服って?」
「モモ、高3の秋にうちの高校の文化祭に来ただろ?白い襟の縁に小さい花柄の入ったピンクのワンピース着て……覚えてる?」
そのワンピースは18歳の誕生日のお祝いに光子おばあちゃんが買ってくれたもので、とても気に入っていた。
体型と年齢に合わなくなったのでもう着ていないけれど、今もそのワンピースは実家のクローゼットに大切にしまってある。
ずっと前のことなのに、尚史が私の着ていた服まで覚えていることには驚いた。
「しょうがないじゃん、俺は少しでもモモに良く思われたかったんだから」
尚史が頑なに眼鏡を掛けたがらなかった理由はわかった。
でも今聞くべきは眼鏡の話じゃない。
「ごめん、話が逸れたね。続きをどうぞ。起こされたときに酔ってて、眼鏡掛けてなかったからどうしたの?」
「ああ、うん……。俺が眠ってるうちに水野が眼鏡外したみたいで、視界がぼやーっとして……。それに普段水野は俺のこと『ヒサ』って呼ぶくせに、なんでかそのときは『尚史』って。おまけにそのとき水野が着てた服があの服と同じで……」
「あの服って?」
「モモ、高3の秋にうちの高校の文化祭に来ただろ?白い襟の縁に小さい花柄の入ったピンクのワンピース着て……覚えてる?」
そのワンピースは18歳の誕生日のお祝いに光子おばあちゃんが買ってくれたもので、とても気に入っていた。
体型と年齢に合わなくなったのでもう着ていないけれど、今もそのワンピースは実家のクローゼットに大切にしまってある。
ずっと前のことなのに、尚史が私の着ていた服まで覚えていることには驚いた。