インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
尚史は京都の会社から内定をもらったことを周りには隠した状態で就活を続け、その少しあとに今勤めている会社から内定をもらうと、京都の会社から内定をもらったと水野さんに話した。
尚史が京都の会社に就職すると言うと、水野さんも京都の会社ばかりを選んで就活して、尚史が内定していた会社と距離があまり遠くない会社から内定をもらったそうだ。
尚史は今の会社に就職すると決めたことを隠し、水野さんと話を合わせ嘘を突き通して、卒業後ようやく水野さんから離れられたのだと言った。
「それから、これはうまく処理できたからたぶん心配ないとは思うんだけど……隠さず話すってモモと約束したから話しとく。じつは大学卒業する少し前に、水野の部屋で一人で留守番してるときに妙なもの見つけて……」
「妙なものって?」
晩御飯を作っていた水野さんが買い忘れた材料を買うためにスーパーに出掛け、一人でゲームをしながら留守番をしていたときに、尚史はなぜか本棚の中にあった一冊の本が妙に気になったそうだ。
それは前からそこにあって、他の本はときどき位置が変わるのに、この分厚い本だけはなぜいつもここが定位置なんだろうと思ったらしい。
何気なく手に取ろうとすると本の厚みからは想像できないほど軽く、尚史は中が空洞なのだということに気付いた。
尚史が京都の会社に就職すると言うと、水野さんも京都の会社ばかりを選んで就活して、尚史が内定していた会社と距離があまり遠くない会社から内定をもらったそうだ。
尚史は今の会社に就職すると決めたことを隠し、水野さんと話を合わせ嘘を突き通して、卒業後ようやく水野さんから離れられたのだと言った。
「それから、これはうまく処理できたからたぶん心配ないとは思うんだけど……隠さず話すってモモと約束したから話しとく。じつは大学卒業する少し前に、水野の部屋で一人で留守番してるときに妙なもの見つけて……」
「妙なものって?」
晩御飯を作っていた水野さんが買い忘れた材料を買うためにスーパーに出掛け、一人でゲームをしながら留守番をしていたときに、尚史はなぜか本棚の中にあった一冊の本が妙に気になったそうだ。
それは前からそこにあって、他の本はときどき位置が変わるのに、この分厚い本だけはなぜいつもここが定位置なんだろうと思ったらしい。
何気なく手に取ろうとすると本の厚みからは想像できないほど軽く、尚史は中が空洞なのだということに気付いた。