インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「それは俺から誘ったんじゃなくて……誘われても理由つけて断ったりもしたけど、最初の動画も消せなかったし、あんまりあからさまに避けて拒否し続けたら水野がモモに何するかわからなかったから、しかたなく……」

「しかたなくね……」

私の身に危険が及ぶかも知れないから拒めなかったという事情はあったにせよ、そんなに長い期間に渡って好きでもない相手との体の関係を続けられるものなのかな?

私のために逆らえなかったと言うのはただの口実で、本当は尚史も水野さんの体だけは気に入っていたんじゃないかと思ってしまい、やっぱり胸がモヤモヤする。

もしまた水野さんが私をネタに脅迫してきたら、尚史はどうするつもりだろう?

私には内緒で、また水野さんの言いなりになるんだろうか?

昔のことはしょうがないけれど、今は尚史は私の夫なんだから、それだけは絶対に許せない。

「ねぇ……もしまた同じようなことがあったら、尚史はどうするの?また水野さんの言いなりになって、私に内緒でセフレみたいな関係になる?」

私が率直に尋ねると、尚史は顔をしかめて首を横に振った。

< 582 / 732 >

この作品をシェア

pagetop