インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「ありがとう、アキちゃんもね。私は帰る前にちょっと……」

そう言いながらスマホをチラッと横目で見ると、アキちゃんはニヤーッと笑った。

「ホントに仲良しですねぇ……。じゃあ私はお先に失礼します」

「お疲れ様」

アキちゃんを見送ったあと、スマホを手に取りトーク画面を開いた。

【お疲れ様。今終わったよ。私はこれから帰るけど、尚史は?】

メッセージを送ると、あっという間に返信が届く。

【俺はまだもう少しかかりそう。絶対に朝までには帰るから、モモは先に帰って寝てて】

一緒に帰れたらと思ったけれど、そんなにうまくはいかないようだ。

尚史がいつ帰れるかが心配だけど、言われた通り先に帰って休むことにした。

【わかった。じゃあ先に帰るけど、頑張って早く帰ってきてね】

メッセージを送ってから、私にしてはなかなか甘えたことを言ったなと、少し照れくさくなった。

【早く帰ってモモに会いたいから頑張る。気を付けて帰れよ】

さっきも一緒にいたのに早く会いたいなんて、尚史はどんだけ私のことが好きなんだ。

でも早く尚史に会いたいのは私も同じだから、尚史もできるだけ早く家に帰って一緒に休めるといいなと思いながらオフィスを出た。

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